突然 顔面神経麻痺になったら

   顔面神経麻痺とは、片側の顔の表情をつくる筋肉が麻痺してしまう病気です。

年末のある日、夕食にお寿司を食べていると、ネタが何とも言えない触感で味気なく感じたのです。その時にはまだ顔は麻痺してなかったと思います。

しかし、それは明らかに何かの始まりでした。翌朝、パートナーとの会話の際に異変に気づきました。笑った時の違和感が半端ではありません。慌てて鏡を見て驚きました。 顔の左半分が冗談のように動かないのです。顔面神経麻痺は、まったく知らない病気ではありませんが、まさか自分がかかるなんて思いもよらない病気でした。

顔面神経麻痺の原因

顔面神経麻痺顔面神経麻痺になったら、まずは耳鼻科か内科を受診する必要があります。 この段階では中枢性顔面神経麻痺である脳血管障害(脳梗塞、脳内出血)の可能性が考えられますので、CTやMRIの検査が必要になります。

顔面神経麻痺の80%以上はベル麻痺と呼ばれる原因のはっきりしない末梢性顔面神経麻痺タイプです。ストレスが原因ともヘルペスウイルス感染が原因とも言われています。

後遺症が残るケースもあるので安心はできませんが、脳に異常があることに比べれば安心です。

顔面神経麻痺の症状

検顔面神経麻痺の症状でも中枢性顔面神経麻痺か末梢性顔面神経麻痺か判断できるようです。
あくまでも症状による判断材料ですので、病院は受診しましょう。

【中枢性の顔面神経麻痺】
・麻痺している側の額のしわをつくることができる。
・麻痺側の閉眼が出来ます。
・麻痺の程度がひどくない。
・手や足の痺れ、麻痺などが同時に出現する。
などがあげられる

【末梢性の顔面神経麻痺】
・麻痺側の額のしわをつくることができない。
・閉眼が不充分になる。
  閉眼すると白目が残る―兎眼といわれます。
  閉眼すると眼球が上に向いてしまう―ベル現象といわれます。
・鼻唇溝(口の端から鼻の端にできる皮膚のしわ)が薄くなる。
・口角が下垂し正常な側へ引っ張られる。
・口笛が吹けない、パピプペポが発音しにくい。

顔面神経麻痺の治療

顔面神経麻痺軽症のマヒの場合は2週間から4週間程度で回復します。薬の服用と経過観察を中心とした治療でした。 薬の種類は、アデホスコーワ顆粒10%、メチコバール500ugで初期の頃には、プレドニン5mgとムコタス100mgも処方されていました。眼が閉じなくて辛いため、眼科でサンコバとヒアルレンを処方してもらいました。治療が簡易的で治るのか心配でしたが、程度が軽度だったようで4週間で完治とまでは行かないまでも、治る見込みを実感できました。

しかし、顔面神経麻痺には難治性麻痺もあるようです。 そのような場合には、顔面神経減荷術ということも考えられるようです。麻痺の回復を助けるために、耳の骨を削り顔面神経を露出させ、腫れを消退しやすくする手術です。2週間程の入院が必要ですが必要となりますが

難治性でなくても入院し安静にして顔面神経麻痺の治療に取り組むケースも少なくありません。1週間程度で退院となりますが、完治までには至らないようです。時間が薬ということでしょうか。

顔面神経麻痺 後遺症

一番心配していたのは後遺症です。これは治ってみないとわからないのが怖いところですが、幸いにも現在では後遺症は感じていません。 顔面神経麻痺の後遺症は、、障害の程度や範囲、病因、治療法、治療開始時期などによって異なりますが、主な後遺症は以下のようなものです。

【病的共同運動】
病的共同運動は不随意運動と言われるもので、顔面神経麻痺の後遺症のなかで最も頻度の高い症状です。元々目のまばたきの筋肉に行く神経と、口の周囲の開け閉めに使う口輪筋は根っこは同じ顔面神経ですが、口の開閉に伴い目が動くという共同運動が起こる場合です。普通の場合は顔面麻痺の発症して3〜4ヶ月ころから出現します。

【ワニの涙】
食事に際して、多量の涙分泌されます。発症後数ヶ月経て出てくるものです。唾液腺へいく神経と涙腺にいく神経が誤って起きる現象です。「ワニの涙」とはワニは食べ物を食べると涙が出るのでこう言われます。

【顔面拘縮】
患側の顔面が持続的に収縮した結果です。鼻唇溝は深く、眼裂は狭小化し、安静時も顔が非対称に見える状態を顔面拘縮といいます。原因は顔面神経の再生神経数が少ないと言われています。しばしば病的共同運動を合併しています。

【アブミ骨筋性耳鳴】
表情筋を再生するはずの再生神経線維が誤ってアブミ骨筋を支配したために起こる現象です。目を閉じたリ、口を動かしたりとしたときにアブミ骨筋が収縮し、耳鳴や一過性難聴が生じます。

【顔面痙攣(けいれん)】
麻痺側の顔全体に及ぶ痙攣が起こり場合と口と眼の周りに局所痙攣が起こる場合があります。症状はそれほど強くはありませんが、後遺症として残ることがあります。後遺症として顔面痙攣の原因はまだはっきりしていません。

後遺症を残さないために自分で出来ることは、病院への早い受診と治療を真面目に取り組むことです。 ベル麻痺で年間10万人中30〜35人と言われていますので、なぜ自分が?!と思える病気です。不安も大きいですが、出来る限り治療に専念しましょう。

話題のピックアップ

【医師が緊急提言!絶対に覚えて欲しい「薬の食べ合わせ」】

『薬が毒に変わる危ない食べ合わせ』(実業之日本社刊)の著者で、東山田クリニック院長の柳川明先生はこう警鐘を鳴らす。

「たとえばかぜ薬として一般的になった漢方薬の『葛根湯』。マグロやブリ、アジ、サンマといった魚類を食べた後にこれを飲むと、顔面紅潮、発汗、嘔吐、頭痛といったまるで食中毒と同じような症状起こすことがあります。マグロなどに含まれるヒスチジンという物質が体内でヒスタミンに変化。葛根湯にはヒスタミンを体内にため込む働きがあるためヒスタミン中毒を起こしてしまうことがあるんです」

薬によって食べ物との副作用があったとは驚きだ。まず、かぜ薬の『新コンタックかぜ総合』や『ジキニン顆粒A』、解熱鎮痛薬『小児用バファリンチュアブル』などと、ケーキやアイスクリーム、サイダーなど糖分を多く含む炭酸飲料はバツ、とのこと。

「解熱鎮痛作用の主成分であるアセトアミノフェンが胃の中で糖分と交わると、糖分と薬が吸着してしまい体内に取り入れにくくなります。その結果熱が下がらない、痛みが引かないといったことが起こるんです」(柳川先生)

同じかぜ薬でも『パブロンエース錠』や『ベンザブロックIP錠』はにんにくや唐辛子と相性が悪い。

「解熱鎮痛成分として入っているアスピリンやイブプロフェンは胃を荒らしやすい成分。胃に刺激を与える食材と一緒に胃に入ると、相乗効果で胃がむかむかしたり、痛みが走ったりすることがあります」(柳川先生)

せきどめ薬『アネトンせき止め顆粒』はステーキや焼き魚の焦げ目成分が苦手だ。一緒になると成分のテオフィリンが無力化して、早く体外に出てしまうため効果が半減してしまうという。夏バテ胃もたれなどのときお世話になる胃腸薬では『新キャベ2コーワ』などが意外にも肉や乳製品などの高タンパク食品がダメ。

「タンパク質に含まれるリン酸イオンが薬に含まれる水酸化アルミニウムを別の物質に変えてしまうため、薬の効き目が落ちます」(柳川先生) H2ブロッカー胃腸薬はカフェイン飲料(日本茶、ウーロン茶、コーヒーなど)とも相性が悪い。胃酸の働きを抑えるH2ブロッカーと、胃酸の出をよくする働きがあるカフェインが相反する作用をするので、薬の効き目が弱くなったり、効かなくなったりするそうだ。

市販薬は病院薬に比べて弱く、副作用も少ないと甘く見がちだが、気を付けておきたい。

Yahoo!ニュースより抜粋