白目の充血と原因解明のヒント
目が充血する原因や目の充血から連想できる病気について。
白目が充血する原因の一般的なものは疲れ目です。パソコンやテレビゲーム・読書などによる眼の酷使によるものです。また、コンタクトレンズの影響や目の休養が十分になされていない場合などに目に十分な酸素や栄養分を補足するため血液を多く送り込もうとして、血管が拡張するといったことも目が充血する原因となります。 他には、目の表面が細菌やウイルスの感染からの結膜炎、アレルギーなどで白目の毛細血管が拡張して血液の流れる量が多くなるといった状態や、思わず眼を強くこすってしまった!という物理的で明確な刺激が原因し充血する場合もあります。 |
目の充血は血管の拡張が原因
目の充血は、何らかの外的・内的要因の影響を原因として、白目の表面の血管が拡張して浮き上がってしまうため赤く充血して見える現象です。白目の部分に通っている普段は見えない血管が拡張することで生じるのです。では、何故目の表面の血管が拡張するのか?! 原因は様々なのですが、どんな原因の場合であっても、目にとって良くない悪影響が及んでいる場合に充血が起こっています。
目を酷使することによる眼精疲労
白目の充血が起こる原因として一般的に多いのが、目の酷使による眼精疲労です。目という器官は毎日の生活で目覚めてから眠るまで働き詰めです。ひどく酷使されている割に、目の休息やアフターケアをしないケースが大半ではないでしょうか。そういった日々の目の酷使が続くことにより、目に不足した酸素や栄養成分を補うために血液を多く送り込もうとして白目の血管内で血流が増し血管が拡張するわけです。しかし、このような眼精疲労を原因とする目の充血であれば、眼科やドラッグストアで入手した目薬を点眼し、十分に睡眠をとるなど目を休めてあげることで早期の改善が望めます。
目の病気が原因となっての充血
目の病気が原因となって白目が充血を起こしている場合、「結膜炎」のような目の病気を原因としていることが多いようです。「結膜炎」というのは昔から罹患者が多い目の病気で、結膜という箇所そのものが細菌やウイルスの繁殖が起きやすい環境にあることから、炎症も生じやすいのです。「結膜炎」を発症すると原因となった細菌やウイルス、アレルギー物質といったものの影響により、目の血管や神経が刺激されること白目の血管が拡張して充血が起こります。
内臓疾患が原因となっての充血
目薬を点眼して、目を休めても一時的に良くなった、または良くならない場合に考えなくてはならないのが、内臓疾患などにより引き起こされた目の充血です。眼科では、目の病気を中心に考えた診察や治療が施されます。もちろん眼圧を計ってもらい緑内障や白内障、結膜炎などの病気について診察してもらうのは最優先です。しかし、その結果、貰った点眼剤をさし続けても目の充血が治らないケースもあるのです。
中医学では、「肝は目に穴を開ける」と言われていて、目のトラブルを解消するには五臓の「肝」を調整する必要があるそうです。肝に血が不足すると目に栄養が行き渡らなくなり目が充血することもあるようです。老化によっても肝や腎の陰液が消耗し、目が乾燥しトラブルの原因になってしまいます。
手足のほてり、喉の渇き、足腰がだるい、めまいなど他の症状が見られる場合には、内科医や漢方医の診察を受診してみるのも良いかもしれません。